腸内フローラを強化して腸もれを防げ

腸内環境が健康や美容に大きく関わっている。 腸内細菌の専門家たちの研究によって、たくさんの人に腸内環境の大切さが広まりました。 同時に、現代の日本人は腸内環境が悪い実態も分かってきたのです。

腸壁に穴が開く「腸もれ」日本人に続出?

米中心の食生活から、パンやパスタピザなどが中心の食生活に変化してきた日本人の腸内環境は悪化の一歩を辿っています。 あるデータによると、日本人の腸内菌の数は戦前に比べて1/3程度まで減少したとのこと。 また、戦前に比べ、腸内菌のエサになる食物繊維も1/3程度になっているようです。 こうした食生活の変化が腸内菌を減らし、腸内菌のバランスを弱めているのです。 特に、今問題となっているのが、改良小麦に多く含まれる「グルテン」です。 品種改良さらた小麦はやはりヒトの体に良くなかったわけですが、グルテンは食べると腸壁を傷つけてしまうようです。 グルテンに攻撃され続けた腸壁はやがて穴が開いてしまい、そこから、腸内のものが漏れ出すケースもあります。 このような症状を「腸もれ」というようですが、これがさまざまな体の不調につながってしまうのです。

腸もれを放っておくと大変なことに

腸もれが起こると、とても厄介なことになります。 腸にあるべき内容物が開いた穴から漏れ出すということになりますから、当然、腸内にある未消化の食べ物、老廃物だけでなく、病原菌やウィルスまで漏れ出してしまうことになるわけです。 食物アレルギーは、腸もれかが原因で起こると考えられています。 例えば、食べた小麦が腸もれによって血管内に混入したとしましょう。 漏れ出した未消化の小麦は、私たちの体にとっては、異物でしかないわけです。 ですから、その異物を退治しようとして白血球が集まり、結果として炎症として表れます。 これが小麦アレルギーというわけです。 腸もれによって血液中に流れ込んでしまうのは、小麦だけではなく、当然、老廃物や病原菌なども含まれる可能性があるわけですから、かなり恐ろしい状況なのです。

腸もれを防ぐには腸内フローラの働きを良くすること

では、体にさまざまな不調をもたらす腸もれを改善する方法はないのでしょうか? 実は、自力で腸もれを治すことも可能なのです。 腸内フローラのバランスが良い腸内では、腸内菌が短鎖脂肪酸と呼ばれる物質を作り出します。 これは、栄養とともに腸壁から吸収されて体の各所に運ばれることになり、脂肪を燃焼させたり、脂肪の蓄積を抑制することで知られている脂肪酸ですが、腸内においては傷んだ腸壁の修復作業をするのです。 短鎖脂肪酸は腸もれによって開いた穴を塞ぐ働きをしてくれます。 先ほど述べたように、短鎖脂肪酸は腸内フローラのバランスが良いときに腸内菌によってせっせと作られるので、腸もれの改善には、腸内菌を元気づけることが必要となるわけです。 普段から腸内菌のエサになる食生活をすることによって、腸内フローラの働きをよくすることができます。